多角的に物事を捉えるということ
どうも、うつみです。
今日は、私が日頃から意識して行なっている「多角的に物事を捉える」ということについて書いていきます。
多角的に物事を見るということ
最近読んだ絵本に「りんごかもしれない」というものがあります。
ある少年が家にあるりんごを見ながら、あれこれと考察する哲学的な話です。
その中の1フレーズに、「ぼくからは見えない反対側は、ミカンかもしれない」というのがありまして、これはまさに「多角的に物事を捉える」ということだなと私は感じました。
この考え方は非常に大切なことなのですが、普段はなかなかできないのが実情だと思います。
人間の体の特性上、目は同じ方向に向かってついてますし、見えていない反対側を見るためには、反対側に行かなければなりません。
そして人間という生き物は、とかく自分の見たこと(聞いたこと)に基づいて物事を判断する生き物かと思います。英語には「To see is to believe(見ることは信じること)」という、ことわざもあります。
普段から見たり聞いたりしていることでも、「反対から見たら違うかもしれない」という仮説をたて、実際に「反対側から見る」ということが大切だと思います。
アイスブレイク:この図形はどんな図形?
多角的に見る事の大切さを実感していただくために、こんな問題を探してきました。
ぜひ答えを見る前に、自分で考えて挑戦してみてください。
・正面から見ると四角形 ・横から見ると三角形 ・上から見ると円形の物体がある。
これは一体どういう形の物体でしょうか?後ほど答え合わせします。
多角的に物事を見ることの大切さ
この問題の物体は、3つの視点から観察されています。そして、どの面から見ても「四角形、三角形、円形」と異なる形になっています。
1つの物体なのに、視点が変わると見える形も異なるのです。
現実の問題はもっと複雑な形をしています。
ある一つの事象(事件と置き換えてもいいです)を捉える時に、視点を変えることで見えてくるものが変わります。事実は一つしかないのに、それの解釈が異なってくるのです。
この手の話題が出る時によく紹介されるのが、昔話「桃太郎」の例です。
「桃から生まれた桃太郎は鬼ヶ島へ行き、鬼を退治する」というハッピーエンドな話ですが、鬼目線から見てみたらどうでしょう?また、鬼の子供の目線から見たら?その印象はかなり異なるかと思います。
メディアという1視点
私たちは、日頃からさまざまなメディアを通じてあらゆる情報を吸収しています。
この「メディア」という存在は非常に厄介で、対象となる物事(ニュース)の一部分を切り取って紹介されることが多くあります。
そのせいで、私たちが受ける印象が大きく操作され、事実とは異なる認識をしてしまう可能性さえあります。
こういった絵があるので紹介します。
この絵は、ある事件の一部だけ切り取ることで、被害者と加害者が逆転して見える事を表しています。
これは例えですので、実際はここまで酷くなることはないかもしれません。
しかし、メディア越しに見る世界を全てだと思い、信じ切ってしまってはいませんでしょうか?
念の為述べますが、私はメディアを非難している訳ではありません。あくまでも、メディアは一つの視点からの情報を提供しているに過ぎないので、それを全面的に信じることは危険だという事を言いたいのです。
多角的に物事を捉えるために私がしている事
冒頭にも描きましたが、私は普段から出来るだけ多角的に物事を捉えようと心がけています。
成功しているとは言い難いですが、普段から取り入れている手段をここでいくつか紹介したいと思います。
・1つの情報源に頼らない:複数のサイトの記事を読んだり、違う国のニュースサイトを読んだりしています。
・発言やニュースの背景を探る:twitterなどで回っているニュースは、そのツイートのやり取りを読んだり、引用元をみたりします。どういった流れで出た発言なのかが大事です。
・疑ってみる:もしかしたら違うかも?違う視点で考えたらそうじゃないんじゃないか?などと、色々と考えます。
他にも無意識のうちに色々しているかもしれません。また、読者の方の中で、違ったノウハウをお持ちの方もいるかもしれません。
もし、何か他のアイデアがございましたらコメント欄に記載していただければと思います。
多角的に物事を捉えると世界が広がる
最後に、多角的な視点を持てるようになると世界が広がるということを述べたいと思います。
特に3つ以上の視点で物事を捉えると、爆発的に視野が広がり、理解が深まります。
この感覚を共有するために絵を書いてみましたので紹介します。
1つの視点の場合
この絵にある丸は、1つの世界を表します。例えば、自分自身であったり、一つの国であったりです。
ちょうど鎖国中の日本を想像していただければと思います。
何も考えはありません。あるがままを受け入れるだけです。
この世界Aの中で生きる上では何も苦労しないですが、とても狭い世界で生きることになります。
2つの視点の場合
2つの視点を持つと、それぞれを比較することができます。
自と他を区別することができます。
私の考えとそれ以外の考え方。賛成と反対。日本と外国。
数学的にいうならば「A」と「Aバー」の関係です。
先ほどの例に例えると、黒船がやってきた感じです。日本以外の国という概念がやってきます。
当時のペリーの絵を見ればわかるように、中国のような柄の衣装をきていたりと、「ガイコク」の要素がごちゃ混ぜになっています。
江戸時代の人が適当に描いたペリーの肖像画が似てなさ過ぎて笑える
3つの視点の場合
3つの視点を持つと、一気に広がりが出ます。
1つ目と2つ目はあくまでも個々の観点に過ぎず、似ているところもあれば異なるところもあるということがわかります。
お互いの距離感などもわかるようになるかもしれません。
3つあるということは、それ以上にもっとあるのではないかということが推測できるようになります。
私自身とAさんとBさん。それぞれの考え方。そういったものに意識が行くようになり、互いを比較しあえるようになります。
明治になるにつれて、アメリカ以外の国とも交流するようになり、アメリカは外国のうちの一国に過ぎず、他にも国があることがわかってくるような感じです。
まとめ
今回は自分がいつも意識的に行なっている「多角的に物事を捉える」というテーマで書いてみました。
非常に抽象的なテーマですので、読者の方にうまく伝わるか心配です。
あくまでも私個人としての考え方ですので、皆様が同じように感じるとは思いませんし、この考え方を強要する必要性も感じていません。
ただ、多様性溢れるこの世界を正しく理解するためにも、多角的な視点や考え方は必要なのではないかなと思う、今日この頃でした。
それでは、また。
答え合わせ
中盤のアイスブレイクで出題した形の答え合わせです。
このような図形になるようです。ちょうど円柱形を斜めに切ったような形ですね。
上から見ると円。右側から見ると四角。正面から見ると三角になるのがわかるかと思います。
画像はこちらのサイトから引用させていただきました。
詳しくまとまっていますので、もし疑問が残る方は見ていただければと思います。
1件の返信
[…] 今日は前回の投稿で書ききれなかったことを書きます。 […]